FOGOJAPAN at HONG KONG LACROSSE OPEN 2019

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HONG KONG LACROSSE OPEN 2019

2019年4月18日から4月22日の4日間、香港にて開催されていた、Hong Kong Lacrosse Open 2019にFOGO JAPANとして参戦してきました。

↑ 大会告知CM

香港ラクロスオープンは、2014年の初開催から今年で6回目で、アジア各国から男子12チーム、女子10チームと、アジアで開催されるラクロスの国際大会の中でも参加チームが多いのが特徴です。
参加プレイヤーの総人数も400人を超え、アジア最大級の規模の大会となっています。

FOGO JAPAN 試合結果

【予選リーグ】

vs JJ(香港駐在員チーム) 16-3 ○

予選1試合目 vs JJ
#7柴田のFOで試合が始まります。先制点は開始から2分30秒、#44齊藤のスコアが決まり、ボックスが湧きます。1QはJJに1点を許すも、#51池田の2連続得を始め、積極的な1on1で7-1と点差を広げます。
2Qも#9三木や#11大石のスコアで11-1と10点差をつけます。雨季の香港で行われている今大会のルールとして、雷雨による中断時で10点差がついていた場合にはリードしていたチームの勝利となります。
そのため、10点差で迎えた3Qからはスローオフェンスに切り替えて戦っていきます。国際試合審判のジャッジに苦戦しながらも果敢にゴールを狙います。しかしながら、JJゴーリーのナイスセーブが続き、得点につながらず12-3で最終クォーターへ。
3Qに引き続き、4Qも審判の鋭いジャッジによりマンダウン状態が多発します。そんな状況をチーム一丸となって乗り越えようと、グラウンドではポジティブな声が飛び交います!そして、気温29度の慣れない環境の中で奮闘したFOGOJAPANは16-3で勝利を収めました!

vs HPP(Hong Kong High Performance Programme) 7-0 ○

予選2試合目 vs HPP
豪雨の合間に始まったvsHPP。大会ルールを強く意識し、果敢にゴールを狙います。#6Westや#51池田のショットが綺麗に決まり、7-0の大量リードで1Qを終えます。
しかし、2Q開始2分後に激しい雷雨に襲われ、7-0のまま試合は中断となりました。
この試合は、相手チームのリスケジュールの都合により、FOGO JAPANの勝利となりました!

※悪天候のため2Qで終了

vs Red Barons 21-1 ○

予選3試合目 vs Red Baron
雨天続きだった今大会。この一戦は天候を気にせず、試合に集中して臨めました。
1Qは昨日に続き、国際審判よジャッジに苦戦する姿がありました。ホールディングのファールが多発するも、マンダウン状態でゴーリー#0服部のナイスセーブが続き、なんと3Qまで無失点。オフェンス陣の安定した活躍で4点を取ります。
2Qでは、待望の#5松本のスコアや大会の途中からチームに合流した#22永山のスコアが見られました!およそ1分半に1得点のペースでスコアを重ねていき、13-0でハーフを迎えます。
3Qでは若さあふれる#6Moの5得点目やDF#74佐野のスコアで試合の流れを完全にFOGO JAPANのものにします。
2Q以降、ポゼッションの半分以上をFOGOJAPANが確保し、確実なハーフオフェンスやゆっくりとしたクリアでじわじわと攻めていきます。ラスト4Qではバウンドシュートを決められ1点を失うも、追加得点3点を加えて、21-1で勝利を収めました!

vs Phantom Seoul 11-4 ○
vs Shanghai Lacrosse 14-8 ○

【決勝トーナメント】

準決勝 vs Beijing Lacrosse 16-4 ○
決勝 vs Hong Kong Representative Team(香港代表) 7-6 ○

以上の結果となり、優勝することができました!🏅

総括コメント by Chris Jinno

本大会を通じて感じたことが沢山あったので、書いていきます。

若手有力選手に海外でチャンスを

ラクロスはプレーする地域によって体格はもちろん、戦術やプレースタイルが大きく変わってきます。

本大会でよく聞かれた質問は、「あの選手今ラクロスを初めて何年目?」と聞かれ、まだクロスを触って3年もたっていないと答えると必ず驚かれます。
FOGO JAPANでは、ラクロスを初めて間もない日本人選手(学生)にも海外でラクロスを経験させています。また、他の出場チームとチーム構成には変わりがなく、経験者(社会人)とラクロスを初めて2・3年目の学生で構成されています。FOGOJAPANが強いのは勝ちに行く気持ちが強い選手が集まっているだけであって、これを知る他チームに良い刺激になっています。ラクロス途上国にいる北米からの駐在員や経験者はより育成に力を入れないとFOGOJAPANに勝てないというのがわかるし、ラクロスを始めたばかりの選手は自分も練習を積めばうまくなれることが知れてよい刺激になっています。

強いチームは愛される

どこを歩いてもSNSのメッセージも「FOGOJAPANのグッズが欲しい」と言われます。これはFOGO JAPANにファンがいる証明です。強いチームでいることは、スポーツをやる以上一番大事なことだと僕は思います。弱いチームにファンは増えません。本大会を通してまたファンが沢山増えました。ファンを増やして注目を集めることにも

本気で勝ちに行くから、普及になる

香港代表との決勝戦後、握手を交わしたときにみた相手選手の目には涙がありました。あの悔し涙は本当に試合に勝ちたかったという証です。彼らにとって負けというのは残念な結果となってしまいましたが、ガチンコなステージでまた頑張りたいって思わせたことが真の普及につながったと今回戦って初めて実感しました。

度重なる悪天候による試合中断でも、集中力を切らさず戦い抜いた予選リーグ、
国際試合の日本とは異なるジャッジに苦戦しながらも乗り越えた決勝リーグ、
香港のオーディエンスの歓声が鳴り響く、完全アウェイの中、自分たちのプレーをやり通した決勝戦。

苦境を個々の技術と精神力、そして抜群のチームワークで乗り越えてきました。一度も負けることなく、自分たちの手で掴んだ優勝。

「日本のラクロスを、世界へ」

今回の香港オープンでのタイトルは、FOGOJAPANの理念を世界中に広げることに大きな意味を持つと思います。

最後の握手で、香港の選手とまた来年戦うことを約束しました。
本気で戦ったからこそ、みんなラクロスの虜になり、今後の普及や強化が進んでいくのだと実感しました。

日本やアジアのラクロスはまだまだこれからです。

次戦以降、FOGOJAPANがどのような戦いを繰り広げるのか、新たにどんな選手が召集されるのか、見守っていてください。
今回も応援ありがとうございました!

photo by taisei(@tesontaisei)