2018年11月1日より、オフィシャルパートナー契約を締結した、鎌ケ谷巧業株式会社(千葉県鎌ケ谷市 代表取締役 今井靖彦)に2019年ブダペスト遠征参加メンバーにて訪問を行い、スポーツチームを中心に様々な支援活動を行う今井社長に、支援活動や会社についてインタビューを実施してきました。
また、鉄骨の製造業を中心に、2代目今井社長まで創業から52年に渡って、広くビジネスを行う会社の社屋と工場をインタビュー後に見学させていただいたので、その様子もお伝えします。
場所: 鎌ケ谷巧業(株)本社(鎌ケ谷市)
参加者: ジョージ(コロラド大学ボルダー校)、石澤庄太郎(青山学院大学卒)、石井慶治(慶應義塾ニューヨーク学院卒)、平池佑介(東京大学卒)

平池)(今井社長がリクエストした)FOGOJAPANTシャツの背番号52の意味は
今井社長) 今年で、会社創業52年になるため、52番をリクエストしました。
今井社長) FOGOJAPANはどういうチームですか
石澤) FOer (Face Offer) たちのチームです。FO (Face Off) とは4つのポジションの1つで、攻撃のAT、中盤のMF、DF、Gのうち、FOはMFの1プレーで、各Q開始時、得点後などにボールを取り合うプレーのことです。FOerはFOしかできない専門職、というふうに揶揄されがちですが、もともとはFOerの地位向上およびラクロス普及を目的として陳野がFOGOJAPANを立ち上げたのがきっかけです。最初は国内クリニック活動中心に行っていましたが、ラクロスの世界的な普及を目指し、アジア圏を主に広めていきたいという思いが強まってきて、現在は国外でのクリニック活動や、プロのFOerを招いてのクリニック、国外トーナメント参加と活動範囲を広げています。世界にFOおよびラクロスを広めていく普及活動を広く行っています。
石澤) FOGOJAPANを知ったきっかけを改めて教えてください
今井社長) スポンサーをやっている千葉ジェッツチア ものみさんと(アメリカでのチア挑戦時に)食事をした際、一緒に来たのが彼氏の陳野くんです。そこで彼がラクロス日本代表であることをはじめて知り、2018年ラクロスワールドカップのことやFOGOJAPANの活動を聞かされ、興味を持ちました。そのタイミングでブダペスト遠征のことも知り、お手伝いをすることになりました。

石澤) 千葉ジェッツをはじめとした多くのスポーツ団体の応援をはじめたきっかけは
今井社長) 息子が高校までラグビーをやっていたのですが、息子が引退したタイミングで、応援できる団体を探していました。その折に金融機関の紹介で千葉ジェッツの島田社長と知り合い、千葉ジェッツの地域貢献活動の話を聞きました。さらに、トヨタ自動車がスポンサーであるアルバルク東京に、挑戦し勝利することを目標にチーム運営を考えている点に共感し、千葉ジェッツとスポンサー契約を結ぶことを決めました。その1件がきっかけとなり、その他、主に子供の支援を目的としたスポンサー活動を行っています。例えば、千葉県の県知事賞を2年前に受賞した際、千葉ロッテマリーンズも紹介され、スポンサー契約を締結しました。千葉ロッテマリーンズベースボールアカデミー&ダンスアカデミーの支援も行っています。それ以外にもオルカ鴨川FC、鎌ケ谷ファイターズタウン(2軍施設)、BMXライダー 佐々木元氏、新潟アルビレックスも支援しています。
※参考
千葉ジェッツ:https://chibajets.jp
千葉ロッテマリーンズベースボールアカデミー&ダンスアカデミー:https://marines.co.jp/news/detail/00002174.html
オルカ鴨川FC:http://www.orcakamogawafc.com/
北海道日本ハムファイターズ公式サイト(2軍):http://www.fighters.co.jp/farm/
BMXライダー 佐々木元氏オフィシャルサイト:http://motosasaki.p2.weblife.me/
アルビレックス新潟(サッカー):http://www.albirex.co.jp/news/sponsor/54042

石澤) 今井社長のスポーツ経験を教えてください
今井社長) 私自身は高校のときバスケットボールをやっていました。
息子は大学でボウリングをやっています。つい最近パーフェクトを出し、関東学生ボウリング選手権大会マスターズ3位、ダブルス5位の実力の持ち主です。ボールは毎試合5、6個持っていくんです。ボールは100ゲームくらいが寿命で、家にはボウリングのボールだらけで困っています。笑
石澤) 社名に「巧」を使っている理由は
今井社長) 創業者であり、父(故人)が創業時に社名に「巧」を使い始めました。が、理由を本人から直接聞いていませんね。私の父の経歴は、信用金庫の営業マン(5年)→くず鉄→タンクなどの製造→看板の鉄骨からスタートしました。行動力があり、やったことのないことをやる人でした。先が曲がるジブクレーン※をメーカーと初めて共同開発した実績などを作りました。「誰も作ったことのないものを作ること」が「巧」の意味ではないかと思います。私は現在二代目として、これまでの50年で培った「巧」を次の50年に繋げていこう、という意味合いを込めています。
石澤) 鎌ケ谷巧業が銀座・上野などでの大口案件を任されるようになった理由は
今井社長) お客様に「安心感」を与えることを大切にした結果と考えています。「鉄骨なら鎌ケ谷巧業に頼もう」といわれることを目指しています。営業・設計管理・工事管理を独立で管理しつつ、各部署担当がお客様に丁寧なフォローを行っています。その上で、3部署が連携を取りながら仕事を進めています。
ジョージ) ラクロスというスポーツに期待することは
今井社長) 若いスポーツで正直、現状ラクロスはまだまだメジャーではないという印象を持っています。イスラエルで行われたワールドカップも前回大会実績の8位から6位になったのにメディアでほとんど取り上げられないのは悲しいことですが、これからの盛り上がりに期待しています。ラクロスの規模が成長していくことを期待するし、その成長に今の段階から、一緒に参加する楽しみが大きいです。
これは、私が子供たちの応援を中心に行っていることと理由が重なります。最近積極的に違うことにもチャレンジしています。例えば、幼児教室、0-6歳の発達障害児支援などを行っています。支援活動の結果、子供達に多くの変化・改善が見られるようになり、親御さんの不安が払拭されるなど効果も現れています。県の認可も得ています。待機児童は多く、東京からくる親御さんもいらっしゃいます。
石澤) 幼児教育について詳しく教えてください
今井社長) フラッシュカードを使い、脳に刺激を与え、活性化します。座っていられない=飽きてしまっているということです。飽きさせないようなコンテンツを意識してやっています。
幼児教育に興味を持ったのは、自分の子供の影響が大きいです。子供の成長は早く、脳の成長は6歳児までに9割決まると言われています。子供たちと触れ合うことで、彼らの成長を見られたら嬉しいなあという気持ちがあります。子供と関わる仕事がしたいという思いからフランチャイズ店を回り、コペル※という幼児教室に出会えたことが最初のきっかけです。
※参考:幼児教室コペル:https://copel.co.jp/
石澤) 元気の源はなんでしょうか
今井社長) 特に意識していないです。お酒も食べることも好きです。
ただ、やっぱり一番は、鎌ケ谷巧業の100年に向けて、事業を継続させていくという気持ちが一番のモチベーションです。オリンピックまでに景気が良いことは分かっていたので、2020年までにチャレンジできる部分はしておこうという気持ちがあります。
2018年現在、当初の予想より景気下降は緩やかなので、もう少しチャレンジの期間は延びると思って楽しみにしています。
石井) 新卒採用・インターンは行っていますか
今井社長) インターンはありませんが、新卒採用は行っています。新卒採用はいつでも歓迎しています。

見学内容
工場見学:第1工場+第2工場+第3工場
ビデオ視聴:50周年ビデオ、コミュニケーションビデオの視聴
—
インタビューの後は今井社長案内の元、工場見学を行いました。
本社には3つの工場があり、建物の構造体である鉄骨の製造を行っていました。
全自動ラインシステムによる一次加工が可能な第1工場、溶接ロボットシステムによる効率的な溶接が可能な第2工場、梁材加工を行う第3工場を順に回りました。
鉄骨の製造現場にもかかわらず工場内は3S(整理・整頓・清掃)が行き届いており、高品質の鉄骨が効率的に製造されていました。
工場見学を通じ、鎌ケ谷巧業様が「巧」たるゆえんを知ることができました。
最後に
2020年の東京オリンピックや設立100周年を見据えて、さらにビジネスを加速する鎌ケ谷巧業のような優良企業をパートナーに迎えられたことを嬉しく思うとともに、FOGOJAPANもラクロスの普及・発展に貢献していかなければと強く使命感を感じ、1月のブダペスト遠征に向けて一層モチベーションが高まりました。
有志で集まっている団体ではありますが、日本のチームとして戦うということを忘れずに試合に臨み良い結果を残し、ヨーロッパのチームと交流してきたいと思います。
編集 吉沢