ラクロスのパイオニア、アメリカのプロリーグである、MLLの選手を招致して、日本国内から選抜された選手たちが戦う国内最大級のラクロスイベント「World Crosse 2018」を終えて、FOに関してSTEALERS所属 田村統馬選手が所感をまとめてくれたので記事にてお届けします。
今回はトーマ選手によるレポート!
MLLとの決戦を終えた田村統馬選手(@toma_is_a_pen)に去年と同じ形式で試合レポートを書いてくださいました!去年のクリス選手からの成長も見え、読みどころが沢山です。是非一読ください!
■所感:
危ない場面はあったが勝利(勝率12/22)。ブレイクシチュエーション、2次展開後のシュートチャンスを1度与えてしまった。
■Team cross crosse
Team cross crosseとしてFOerは以下2名となりました。
・ADVANCE-HANGLOOSE所属 杉原暉徳 選手
・STEALERS所属 田村統馬 選手
■Team MLL
一方、Team MLLはNY Lizards所属 Brendan Fowler (B Rabbit)選手とNY Lizards所属Jerry Ragonese選手の2名。
■ルール:
MLLルールを採用。ダウンコールし、ヘッドを置き、ボールを真ん中に置く、その後審判が手をヘッド両方に触れながらセットコール、手を離し後ろにさがりながらホイッスル。クロスの位置など公正に行われる。
裏にてボールを運ぶこと禁止。
■ポイント別の感想:(田村目線)
反応・・・「△」:笛は基本的にランダムに吹かれてはいたが、ファウラーの反応に対して後手になる場面が多く、1Qはファウラーに対して反応負けする場面が目立った。2Q以降はイーブンに持っていけたが、審判の笛を互いに多少予測してしまい、イリプロの場面が合計4度ほどあったことは反省。
総合技術・・・「〇」:総合的な技術は同格。
パワー・・・「〇」:クランプがイーブンになった場合、自信を持って競り合えた。競り合いの際にファウラーは左により回し、相手の90度横から押してくる。ジェリーは早めにかき出す。その点だけ注意すれば押し合いでは勝っていたと感じる。
クランプ(ニーダウン)・・・「〇」:反応がイーブンの場合、ファーストクランプでのパワーは互いにイーブンでヘッドが止まり、セカンドでの動き方が重要であった。こちらは6割クランプが取れれば勝ちを確信でき、相手には6.5割取られなければ競り合いを続ける価値があるイメージで戦えた。
カウンター・・・「〇」:クランプにてファースト接点が負けた際にはレイクにてボールかき出しを試みたが、そこでボールは相手ヘッドの先端に止まる場合があり、その後体ごと押し込むことでグランドボールに持ち込むことに成功した。
反応にて負けた場合、相手の正面に入り進行方向を邪魔することによりグランドボール発生へと持ち込むことが出来た。(MLLルールの場合、有効)
後処理・・・「×」:相手のカウンター(フック)にて1度ボールを出された事もあり、クランプ勝利後の確実なポゼッションへと移行する事が出来ていなかった。
■Fowler選手について:
技術力が非常に高い選手。パワー、身体能力はもちろんだが、競り合いの仕方、相手によってスタンスを変えるなど幅が広い。
クランプかき出し後のグラボ能力、またオフェンス、ディフェンス能力はNLLにてBOXラクロスをやってるだけあり、脅威となった。
■Jerry選手について:
パワー型の選手。クランプにて有利に立った場合の体重を全て乗せた確保の仕方は驚異的。クランプ後のレイク等を使用しても根元にて収められる場面があり、クランプの「強さ」を体現したような選手。
■今後・課題:
今回、試合前にはキノリとフェイスオフから試合を作って行こう、日本の強さを見せようと話し合っていた。試合後のJerry からの言葉もあったが、フェイスオフは素晴らしかったと評価頂いた。
反応イーブンの際の自信を持った競り合いは、自分自身のやって来た事が間違ってなかったと自信になった。
今回、キノリがMVPを獲得した事もありチームFOとしては合格点だったと感じている。
より上を目指す1つのキーとしては、ウイングとの連携したポゼッションの獲得、ブレイクシチュエーションの創出。
チームに貢献したものの試合には負けてしまいもどかしい思いがあるが、日本人でも戦える事が証明された試合であったと感じている。
ーーーー追記ーーーー
この度は貴重な経験をさせて頂き、サチさん、ユウスケさん、シュンキさん、WORLD CROSSE 2018実行委員会の皆様、スタッフの方々には大変感謝しております。
また日本のFOerを代表して戦えた事を誇りに思います。
クリスさんを中心に成長をしてきた日本FO界が本場アメリカと対等に戦う事が出来るという、1つの結果を残せたと感じています。
今後FOGOjapanとして、日本のFO界のレベルをより高く引き上げ、個人としてもより高みを目指し続けます。
Grow the game!!!!

All Photos by Kevin(@lax_pix_japan)